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評価:
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バンダイビジュアル
¥ 6,720
(2009-06-26)
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宇宙よりやってきた謎の生命体「イマージュ」と人類の戦い。
そのイマージュと戦う第303独立愚連隊の戦闘母艦・月光号。
ホランドが率いる月光号の新人少年兵レントンは、ニルヴァーシュに乗り、イマージュとの戦いに参戦することになる。
レントンは、8年前に連れ去られた幼馴染のエウレカを発見、救出しようとするのだが……。
テレビシリーズ終了から約3年を経て公開された劇場版です。
藤原啓治さんは、テレビシリーズと同じホランド役。
ホランド登場回数:★★★★☆
この劇場版は、テレビシリーズの総集編やその後を描いたわけではない、まったく新しい物語。
そのため、キャラの名前やビジュアルは同じでも、立ち位置や目的が違います。
物語の設定もかなり違っているので、何も知らないと混乱します。
ストーリーはわかりにくかったです。
何度も繰り返し観て理解していくタイプの映画なのでしょうか。
頭の中で話しを理解しようとするのに一生懸命になり、面白さを感じられないと思いました。
わかる部分はあれど、わからない部分も多く…。
「もしかして自分の理解力が足りないだけ!?」
と不安にさせられます。
(実際、そうなのかもしれません…)
物語の雰囲気は、テレビシリーズのクライマックスの緊張感を2時間に引き伸ばした感じでしょうか。
全体的にシリアスで、テレビの時の笑えるようなほっとするシーンがほとんどなかったですね。
妖精のニルヴァーシュが可愛いのと、エウレカをデートに連れ出すレントン、それ以外はもう笑える箇所がなかったです。
カットは「あ、これ見たことある」と思える部分が結構ありました。
音に関しては、台詞を聞き取れる音量で聞いていると、BGMと効果音が「ドンドン!」とうるさく、何回も音量を変えないとならないのが不便だったなぁ。
ホランドの出番は多いです。
今回のホランドはリーダーでありながらも、ひたすらタルホのために、とタルホへの気持ちで生きているようなキャラでした。
常にピリピリしているのですが、ベッドに横になりタルホの手を握るシーンは、ものすごく良かったです。
この映画は、テレビシリーズのファンは戸惑う作品だと思います。
本当に、テレビシリーズとは別の作品でした。
特にゲッコーステイトのメンバーはレントンやエウレカの仲間ではない、というところが特に辛いです。
(ハップとストナーのファンはどう思うんだろう)
テレビシリーズを見ていない人にはどうかというと、物語に抽象的・哲学的な部分が多く含まれていて、お勧めできるかどうか…。
個人的には「エウレカ観るなら、映画も面白いよ。映画だけでもまず観てよ!」と言える作品が良かったです。
やっぱりちょっと難しい…。
限定版には、ちょっとしたブックレットと、分厚い絵コンテが2冊、特典ディスクが付属します。
絵コンテを見ると、テレビシリーズのどのカットを使用しているのかがわかります。
ただ、絵コンテは重いしかさ張るので、個人的には不要なアイテムなんですよね…。
ブックレットには、劇中カットキャラクターの設定画が少し。
別売りの公式ガイドブックのようなインタビューが掲載されている本のほうが嬉しいです。
(このガイドブックの感想も別に書こうと思ってます)
そして特典ディスク(感想はまた別の記事で書きます)。
50分の収録内容で、主に監督の姿を追ったものになっています。
やや厳しい意見ですが、通常版との価格差5000円を埋めるほどの特典ではありませんでした。
限定版の定価は「13,440円」ですから。
高すぎると思いました。
(まず、通常版の本編Blu-rayだけで8000円という価格設定からして高めです)
それでも限定版を選んだのは、藤原さんのインタビューが観たかったからです!
それ以上の理由はありません!
今回の作品で良かったのは
「ホランドがたくさん出てた!カッコよかった!」
「ホランドのタルホへの愛情が溢れてた!」
という部分だけだったかも。
や、それだけでも十分かもしれません。
以下、好きなセリフを折り畳みで。
ネタバレを含みます。